外国人材が日本で学び、働く機会とよろこびを提供することを目指し、日本への留学からキャリアまでを一貫してサポートする株式会社Linc(リンク)。社会問題解決にもつながる事業をスタートさせた思いと、それを支えるオフィスへのこだわりを伺いました。
外国人材が日本で学び、働く機会とよろこびを提供することを目指し、日本への留学からキャリアまでを一貫してサポートする株式会社Linc(リンク)。社会問題解決にもつながる事業をスタートさせた思いと、それを支えるオフィスへのこだわりを伺いました。
「働きやすさ」ほか 4つの指標を軸にバランスの良いオフィスを実現
ーー現在のオフィスへは、2018年9月に入居されたとのこと。移転の経緯などを教えてください。
以前は墨田区両国にオフィスを構えていました。16坪ほどだったこともあり、メンバーが増えるにしたがって手狭になったため移転を考えました。
移転の際に重視したのは、「値段」「アクセス」「働きやすさ」「採用」の4点。これらのバランスを良いオフィスを探し、今の場所に決めました。
移転の際に重視したのは、「値段」「アクセス」「働きやすさ」「採用」の4点。これらのバランスを良いオフィスを探し、今の場所に決めました。
ーー4つの指標の具体的なポイントは何ですか?
これらの中で最も重視したのは「働きやすさ」です。オフィスにいる時間は家にいる時間より長いですから、スタッフに気持ちよく働いてほしいという思いが大きかったですね。長期的な固定費となる「値段(賃料)」は抑えながら、オフィスの中はしっかり予算を割いてリノベーションしました。徒歩7,8分で大手町にも神田にも行ける立地のため、「アクセス」の面でも申し分ないと感じています。
また、「採用」に関しても全く影響はありませんでした。我々の事業内容やスタッフの魅力に共感してもらうことは大前提ですが、このビルの古い外観ときれいにリノベーションした内観のギャップが面白いと感じてもらえることも多く、いい意味でプラスに作用しているようです。
また、「採用」に関しても全く影響はありませんでした。我々の事業内容やスタッフの魅力に共感してもらうことは大前提ですが、このビルの古い外観ときれいにリノベーションした内観のギャップが面白いと感じてもらえることも多く、いい意味でプラスに作用しているようです。
ーー若いスタッフも多く、風通しの良さそうなオフィスですね。
そうですね。インターン生が多いこともありますが、それに関わらず、オフィスは常に風通しの良い環境にしておきたいと思っています。社長だから個室がほしいとは全く思っていなくて(笑)、むしろ、我々が議論していることをみんなに聞いてもらえるくらいの“ざっくばらんさ”は大切にしたい。
少なくとも50人規模くらいまでは、フェイス・トゥ・フェイスで、いつでも互いに声をかけられる感じがいいなと思っています。
少なくとも50人規模くらいまでは、フェイス・トゥ・フェイスで、いつでも互いに声をかけられる感じがいいなと思っています。
コミュニケーションが自然に生まれる工夫を随所にプラス
日本初!海外からの高度人材向け学習、就労サポートを独自展開
ーー貴社の事業内容について教えてください。
軸となるのは、中国人向けの進学支援Eラーニングサービス「LincStudy」の運営・開発です。
日本の大学に外国人留学生として入学を希望する場合、日本語力や基礎学力を評価する日本留学試験(EJU)にパスする必要があります。この EJU のための学習を、効率よく低価格で進められるサービスが「LincStudy」です。
東大出身の講師陣が作成した教材コンテンツをオンラインなどで閲覧することで、高品質な教育を時間や場所を選ばず学ぶことができます。現在、ユーザーは累積で 6万人ほどでしょうか。
日本の大学に外国人留学生として入学を希望する場合、日本語力や基礎学力を評価する日本留学試験(EJU)にパスする必要があります。この EJU のための学習を、効率よく低価格で進められるサービスが「LincStudy」です。
東大出身の講師陣が作成した教材コンテンツをオンラインなどで閲覧することで、高品質な教育を時間や場所を選ばず学ぶことができます。現在、ユーザーは累積で 6万人ほどでしょうか。
ーー「LincIntern」というサービスも開始されましたね。
はい。「LincStudy」同様、こちらも日本初となるサービスです。我々が “インバウンド・タレント” と呼んでいる高度人材に特化した、インターンマッチングサービスです。幅広い日本企業に対してハイクラスな人材を提供し、企業の成長を加速させることを目指しています。
ーー事業を始めたきっかけは何だったのですか?
投資銀行勤務時代にリクルートの上場を担当していて、人材や採用のビジネスモデルに興味を持ったことがきっかけです。
現在、日本の人口は減少の一途をたどっています。総務省が今年おこなった調査では、日本の人口は前年度比で 40万人減。その一方で外国人は大幅に増えています。早ければ 2030年には、日本で就労している外国人は 300万人に上ると言われています。
そうした人たちに向けて、リクルートのようなライフイベントに沿ったサービスが絶対必要だ、そんなサービスを作りたい!と思い、今の事業を始めました。
現在、日本の人口は減少の一途をたどっています。総務省が今年おこなった調査では、日本の人口は前年度比で 40万人減。その一方で外国人は大幅に増えています。早ければ 2030年には、日本で就労している外国人は 300万人に上ると言われています。
そうした人たちに向けて、リクルートのようなライフイベントに沿ったサービスが絶対必要だ、そんなサービスを作りたい!と思い、今の事業を始めました。
ーーでは、優秀な「高度人材」とは?またそれに特化した理由を教えてください。
人口が減っている中で日本経済の成長を維持するためには、1人あたりのアウトプット(生産性)を高めなければなりません。その時に必要となるのは、単純労働に従事する人材ではなく、良質な教育を受けてきた “高度人材” でしょう。
彼らをターゲットにする場合、日本への入り口となるのが留学であり、その入り口を抑えるのがまさに「LincStudy」です。そして大学に入ったら次は、就労関連であるインターンや新卒のマッチングなどのサービスが必要となります。少子高齢化は不可逆なトレンド。もちろん、「LincIntern」のあとを受けるキャリア向けのサービスの展開なども今後視野に入れています。
彼らをターゲットにする場合、日本への入り口となるのが留学であり、その入り口を抑えるのがまさに「LincStudy」です。そして大学に入ったら次は、就労関連であるインターンや新卒のマッチングなどのサービスが必要となります。少子高齢化は不可逆なトレンド。もちろん、「LincIntern」のあとを受けるキャリア向けのサービスの展開なども今後視野に入れています。
少子高齢化にも寄与!外国人材と日本の間に欠かせない架け橋(Linc)へ
ーー最後に、これからの展望を教えてください。
今後、人材についてのアシミレーションは加速するでしょう。つまり人材確保において、日本人か外国人かの線引きをしていられなくなる。“とにかく優秀な人材が欲しい”というニーズにしっかり応えられる会社となることを目指します。
そして、我々と一緒に働いてくれるスタッフについても、ひとつの国やマーケットに縛られず、広く海外に目を向け、一歩ステップアウトできる勇気がある人材に魅力を感じます。そんな仲間がどんどん集まってくれることを期待しています。
そして、我々と一緒に働いてくれるスタッフについても、ひとつの国やマーケットに縛られず、広く海外に目を向け、一歩ステップアウトできる勇気がある人材に魅力を感じます。そんな仲間がどんどん集まってくれることを期待しています。
“日本初”の事業に乗り出し、着実に成果をあげている株式会社Linc(リンク)。風通しの良さを大切にしたオフィスには、日本の未来を見通した新たなビジネスが続々と生まれそうな予感に満たされていました。
<撮影・文>
ライター Kayo Miyago
※記事の内容は公開時のものです
ライター Kayo Miyago
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